最近、古いフェンダージャパンのギターやベースの人気が爆上がりし、価格が大きく高騰しています。
フェンダージャパンの最も当たり年と言われる時代は1982年〜1997年製のフジゲン時代ですが、その他の年代のものも高額で取引されているという状況。
例えば定価6.5万円のギターが22万円で販売されていたり、定価15万円のギターが約40万円以上で販売されていたり。
当たり年の機種なら定価の3倍以上、その他の製造年を含めても平均で定価の約1.6倍の価格が付くケースがよくみられます。

実際に私も、自分のフェンダージャパンギターの価格を査定したところ、驚くような金額になりました!
売る、売らないに関わらず、「自分のフェンダージャパンが今、いくらぐらいの価値があるのか?」と気になる方も多いでしょう。
フェンダージャパンのギターやベースは1982年から2015年にかけて製造されましたが、その年代によっても取引価格は異なります。
そこでこの記事では、フェンダージャパンの当たり年の見分け方や価格高騰の理由。
また私の体験をもとに、自分のギターやベースの価格を簡単に査定する方法など詳しく解説します。
- 買取価格を査定してみた結果
- フェンダージャパンの当たり年
- 当たり年の見分け方
- 価格が高騰している理由
- 簡単に自分のギターの価格を調べる方法
当たり年のフェンダージャパン(Fender Japan)を買取査定した私の体験談

実は私、フェンダージャパンの中古ギター(ST62-65 1982年製)を買取査定に出したところ118,400円の査定額が付きました!
元の定価は65,000円。
少し傷がありジャックのガリ(接触不良)も出ていて、決してコンディション良好とは言えないため期待はしていなかったですが、定価の2倍近い価格に驚きました。

何年か前に同機種の中古価格を調べた時は3万円台で売られていたのに!
査定時の私のギターの状態は以下の通り。
- Fender Japanストラトキャスター
- ST62-65 1982年製
- カラー:アップルレッド
- 定価65,000円
- 傷あり、ジャックのガリ(接触不良)あり、アームのキャップが紛失、ピックアップの切り替えスイッチが少し歪んでいる、シリアル入りプレート紛失(ネームプレート装着)
当時Fender Japanは初心者向けというイメージで、学生時代にバイト代で買った普通のギターだったのですが、今になってこんなにも価値が上がっていることを知り急に愛着が湧いています。
なお、コンディションが良い同機種のフェンダージャパンなら20万円以上(定価の3倍以上)で中古販売されており、最近の価格高騰はバブルとも言える状況です。
※私のギターと同機種が22万円(中古・良品)で売られていました

買取各社の査定額
私のギター(Fender Japan ST62-65 )を各買取業者で査定してもらった金額は以下の通り。
それぞれ査定額にはかなり差がありますが、いずれも定価よりも高値が付きました。
なお、併せてGreco EG500(定価5万円/レスポールタイプ)の査定額も記載しましたが、買取業者によってそれぞれの機種の最高値が異なるという点にも注文してみてください。
業者/機種 | Fender Japan ST-62-65 定価65,000円 | Greco EG500 定価50,000円 |
---|---|---|
A社 | 118,400円(最高値) | 48,200円 |
B社 | 88,000円 | 55,000円 |
C社 | 69,500円 | 59,000円(最高値) |
フェンダージャパンだけでなく古い日本製のギターは全般的に今「ジャパンヴィンテージ」として人気がありかなり価格が高騰しています。せっかくなら今のうちに査定だけでもしてみると、お宝品の可能性大です。
実際に売らなくても、査定額を知るとギターへの愛着がかなり増すのでおすすめです。
※Greco(グレコ)・Tokai(トーカイ)・Fernandez(フェルナンデス)・YAMAHA(ヤマハ)・AriaProⅡ(アリアプロ)・Ibaneze(アイバニーズ)など各種ジャパンヴィンテージギターの今の市場価格など詳しくはこちらの記事で紹介しています。
フェンダージャパンの当たり年は?【フジゲン時代】
フェンダージャパンは大きく3つの時代に分かれています。
その中で、フェンダージャパンのギター・ベースの価格が最も高騰している「当たり年」は1982年~1997年(前半)製です。
この時代はフェンダージャパンの初期で、フジゲンという楽器製造メーカーが製造していた時代。
「ヴィンテージとしての価値」と「品質の高さ」が高く評価され、高価なものは40万円以上で販売されています。

フジゲン時代が当たり年と言われる理由は?
フェンダージャパンの当たり年は、「製造技術」「素材」「安定性」「希少性」「音」の5つの要素が揃った年代を指します。
フジゲンは古くからその技術力が高く評価されるギター製造工場で、1982年~1997年にかけてフェンダージャパンのパーツ製造から組込みまでの全工程を行っていました。
JVシリアルは特に人気
特にシリアルナンバーの頭に「JV」の文字が刻まれた1982年〜1984年製(通称JVシリアル)は、本家であるフェンダーUSAの監修を受けており、素材選定からパーツ製造・組込みの精度が高く評価されています。
特に初期のモデルは、フェンダーUSAと同じピックアップやパーツが使われているものもあり人気があります。
もちろんフジゲン時代以外の時期に製造されたフェンダージャパンの中にも高性能な個体は多数ありますが、特に一貫した品質管理が行われたフジゲン時代のギター・ベースは品質が安定しており、これが「当たり年」と言われる主な理由です。
またこの時期のフェンダージャパンは製造から40年前後経過しており、ヴィンテージとしての希少性の高さも多くのギターマニアに愛される要因です。
現在では再現が難しい良質な木材や塗装技術により、暖かみのある独特の音色や、見た目の美しさも大きな魅力の一つで、中古市場でも高値で取引されるものが多く見られます。
次に人気がある時代は?【ダイナ時代】
フジゲン時代の次に人気があるのは2008年〜2015年製のダイナ時代です。
この期間はダイナ楽器というメーカーの製造で品質自体は安定しているのですが、ヴィンテージと言うには少し新しいためフジゲン時代よりは少し人気が劣ります。それでも20万円〜30万円台で取引されているものが多数あります。

フェンダージャパンのハズレ年は?【ダイナ楽器+外部で製造の時代】
フェンダージャパンのハズレ年は1997年(後半)~2007年製と言われています。
この期間は、ダイナ楽器が製造を一部他の業者に外注しており、品質にバラツキがあるという理由で少し人気が劣ります。
ただハズレ年と言っても個体差があるというだけで、コンディションが良いものなら20万円前後で売られているので査定してみる価値が充分あります。
それにしてもジャパンヴィンテージブームの影響はすごいものです。


もはやハズレ年とは言えないレベルですね!
フェンダージャパン「当たり年」の見分け方!

フェンダージャパンのギター・ベースの当たり年を見分ける方法は簡単です。
まず大まかに3つの時代を見分ける
まず大まかに「フジゲン時代」「ダイナ+外注時代」「ダイナ時代」の3つは以下の表記で簡単に見分けられます。
- フジゲン時代: MADE IN JAPAN
- ダイナ+外注時代: Crafted in Japan
- ダイナ時代: Made In Japan
※フジゲン時代とダイナ時代は大文字と小文字の違いです。(フジゲン時代はすべて大文字。ダイナ時代は頭文字だけ大文字)
これらの表記はネックの表か裏、またはネックとボディーのジョイント部分を見れば一目瞭然です。
シリアルナンバーで何年製か?を見分ける
さらに具体的な製造年代はシリアルナンバーで確認できます。
シリアルナンバーは、基本的にネックの裏またはネックとボディーのジョイント部分に記載されています。

フェンダージャパンのシリアルナンバー早見表
フジゲン時代のシリアル
フェンダージャパンの中で最も「当たり年」と言われるフジゲン時代のシリアルナンバーは以下の通りです。
この時代はフェンダーとフジゲンの共同子会社となるフェンダー・ジャパン(株)の時代で、特に初期のJVシリアル期(シリアルの頭が「JV」)の1982年~1984年は人気があります。
シリアル番号 | 国表記 | 年代 | 製造元 |
---|---|---|---|
JV+5桁 | MADE IN JAPAN | 1982年-1984年 | フジゲン製 |
SQ+5桁 | MADE IN JAPAN | 1983年-1984年 | フジゲン製 |
E+6桁 | MADE IN JAPAN | 1984年-1987年 | フジゲン製 |
A+6桁 | MADE IN JAPAN | 1985年-1986年 | フジゲン製 |
B+6桁 | MADE IN JAPAN | 1985年-1986年 | フジゲン製 |
C+6桁 | MADE IN JAPAN | 1985年-1986年 | フジゲン製 |
F+6桁 | MADE IN JAPAN | 1986年-1987年 | フジゲン製 |
G+6桁 | MADE IN JAPAN | 1987年-1988年 | フジゲン製 |
H+6桁 | MADE IN JAPAN | 1988年-1989年 | フジゲン製 |
I+6桁 | MADE IN JAPAN | 1989年-1990年 | フジゲン製 |
J+6桁 | MADE IN JAPAN | 1989年-1990年 | フジゲン製 |
K+6桁 | MADE IN JAPAN | 1990年-1991年 | フジゲン製 |
L+6桁 | MADE IN JAPAN | 1991年-1992年 | フジゲン製 |
M+6桁 | MADE IN JAPAN | 1992年-1993年 | フジゲン製 |
N+6桁 | MADE IN JAPAN | 1993年-1994年 | フジゲン製 |
O+6桁 | MADE IN JAPAN | 1993年-1994年 | フジゲン製 |
P+6桁 | MADE IN JAPAN | 1993年-1994年 | フジゲン製 |
Q+6桁 | MADE IN JAPAN | 1993年-1994年 | フジゲン製 |
S+6桁 | MADE IN JAPAN | 1994年-1995年 | フジゲン製 |
T+6桁 | MADE IN JAPAN | 1994年-1995年 | フジゲン製 |
U+6桁 | MADE IN JAPAN | 1995年-1996年 | フジゲン製 |
V+6桁 | MADE IN JAPAN | 1996年-1997年 | フジゲン製 |
ダイナ(組込み)+外注製造時代のシリアル
フェンダー・ジャパン(株)が解散した後、神田商会が商標ライセンスを取得し「Fender Japan」ブランドとして自社で生産していた時代です。寺田楽器や東海楽器等で製造したものをダイナ楽器で組込みしていました。製造を外注していたため品質に個体差があるといわれています。
シリアル番号 | 国表記 | 年代 | 製造元 |
---|---|---|---|
N+5桁 | Crafted in Japan | 1995年-1996年 | ダイナ(組込み)+外注 |
A+6桁 | Crafted in Japan | 1997年-1998年 | ダイナ(組込み)+外注 |
O0+5桁 | Crafted in Japan | 1997年-2000年 | ダイナ(組込み)+外注 |
P0+5桁 | Crafted in Japan | 1999年-2002年 | ダイナ(組込み)+外注 |
Q0+5桁 | Crafted in Japan | 2002年-2004年 | ダイナ(組込み)+外注 |
R0+5桁 | Crafted in Japan | 2004年-2006年 | ダイナ(組込み)+外注 |
S0+5桁 | Crafted in Japan | 2006年-2008年 | ダイナ(組込み)+外注 |
T0+5桁 | Crafted in Japan | 2007年-2008年 | ダイナ(組込み)+外注 |
ダイナ時代のシリアル
神田商会が外部製造を中止し、この時期からダイナ楽器で製造全般で行っています。
シリアル番号 | 国表記 | 年代 | 製造元 |
---|---|---|---|
T0+5桁 | Made In Japan | 2007年-2010年 | ダイナ製 |
U0+5桁 | Made In Japan | 2010年-2012年 | ダイナ製 |
JD+年数の下2桁+6桁 | Made In Japan | 2012年-現在 | ダイナ製 |
シリアルナンバーが見当たらない場合
シリアルナンバーの記載がなく、ネックとボディーのジョイント部分に名前が記載されているフェンダージャパンがあります。
これはフジゲン時代初期の1982年に購入者の名前を刻印するサービスがあったためです。
私のストラトは正にこのタイプでした。

もしプレートに名前が入っている場合は、基本的に当たり年の1982年製JVシリアルだと思って間違いないでしょう。
フェンダージャパンの最上位機種は?

もちろんフェンダージャパンの中古販売価格は年代だけでなく機種にもより異なります。
中でも最上位機種と言われるエクストラッド(EXTRAD)シリーズは、厳選された素材が贅沢に使われています。
他にも限定生産モデルを中心とするリミテッド・エディション (LIMITED EDITION)や、有名ミュージシャンの愛機を模倣して製作されたプレイヤーズ(PLAYERS)が上位モデルとして有名です。
なお現時点(2025年6月)で多くの上位機種が40万円以上で販売されていました。
新品当時の定価が150,000円ですので中古品が3倍近くまで値上がりしています。

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なぜフェンダージャパンの価格が高騰しているのか?【5つの理由】
フェンダージャパンの価格が高騰している理由は主に以下の5つです。
- 品質の高さ
- 希少性
- 円安の影響
- 海外でも人気
- YouTubeの影響
技術力の高い日本の職人が良質な木材を使用して製造することで品質が高く、ジャパンヴィンテージとしての希少性、暖かみのある枯れた音のニュアンスや音鳴りの良さが評価されています。
またYouTubeなどSNSによりフェンダージャパンの魅力が世界中に知れ渡り、円安の影響も手伝って外国人が高額で購入していることも価格高騰の要因です。
今後さらに価格は高騰するのか?
ただし、価格の高騰に伴って売りに出す人も増え、市場に多くのフェンダージャパンが出回り始めています。
あまり多く市場に出回ると供給過多になり今後価格が下がる可能性はあります。
また「今の価格に見合った品質とは言えない」「一時的なバブル状態」というシビアな意見も見られるため、いつまでもこの状況が続くとは限らないでしょう。
【簡単】自分のフェンダージャパンの価格を簡単に調べる方法

すでにフェンダージャパンのギターやベースをお持ちの方なら「具体的な価格はいくらなのか?」気になるところですね。
実際に「売る」「売らない」は別としても、自分のギターやベースの価値を把握しておきたい人は多いでしょう。
最も簡単に価格を知る方法は、無料で買取業者に査定してもらうことです。
ネットでオーダーすればスタッフが家まで来て価格査定してくれます。
玄関先で15~30分ほどで査定し、価格に納得すればその場で現金買取も可能です。
もちろん買取を希望しない場合も、手数料など一切無し。無料で査定だけででも全く問題ありません。
私がこれまでに査定をお願いした業者さんで査定額が高くて、来てくれたスタッフの方の対応が特に良かった(安心できた)のは以下の3社です。
もし「本気で売りたい」と思う方は、1社だけでなく複数の業者で査定されることをおすすめします。
買取業者によって査定価格が大きく異なることもありますので、その点はぜひ押さえておいてください。
なおハードオフやブックオフ、セカンドストリートなどの店舗は、私の経験上かなり査定額が低いこともありますので、少なくとも一度は楽器専門の買取業者で査定するのが安心です。
またメルカリやヤフオクなどで売りに出す方法がありますが、高額になるほど価格交渉や問い合わせなどのやり取りが多くなるので面倒と感じる人も少なくありません。売る段階である程度メンテナンスをしっかり行っておかないと、値下げの対象になる点も押さえておきましょう。
フェンダージャパンのベースも値上がりしてる?
フェンダージャパンのベースも、ギター同様に値上がりしています。
ただ市場価格を比較すると、ベースの方がギターより少し値段は安い印象で、最高値は30万円前後(ギターは40万円前後)です。

※2025年7月現在
いずれにしても当たり年で人気のモデルは定価の2〜3倍で取引されていることに変わりはありません。
フェンダージャパン売買時の注意点
フェンダージャパンだけに限らず、国産ギターの売買を検討している方は、以下の注意点をご確認ください。
自分のギター・ベースを売りたい人への注意点

- 複数の楽器専門の業者で査定する
- 付属品があれば一緒に提示する
- 今後は価格が下がる可能性もある
1.複数の楽器専門の業者で査定する
中古のギターやベースを売りたい人は、必ず楽器専門の買取業者で査定することをおすすめします。
また少なくとも2つ以上の業者で見積もりをとることも、高く売るためのポイントです。
なおハードオフやブックオフ、セカンドストリートなど楽器専門ではない業者だと、ヴィンテージ品としての価値まで査定するのは難しいため査定額がかなり低くなる可能性があり要注意です。
メルカリやヤフオクという方法もありますが、特にマニアックな購入者の場合はやり取りが難しいこともあるため、不慣れな人にはあまりおすすめできません。
2.付属品があれば一緒に提示する
ギターケースやアーム、取り外したピックガードなど、もし購入時の付属品が残っていれば査定の時に一緒に提示しましょう。
それだけでもかなり査定額が変わることもあります。
一方クリーニングについては、楽器の買取業者に聞いたところ「いずれにしても買取後にクリーニングするので、あまり査定額に影響しない」とのことでした。
ただ中古楽器屋さんなどに持ち込む場合は、多少はキレイにしておく方が印象が良い可能性もあるので、できる範囲で乾拭きぐらいはしておくのが無難です。
3.今後は価格が下がる可能性もある
フェンダージャパンは、買取業者さんも「今は異常なほど価格高騰してる」というぐらいバブル感があります。
売りに出す人も増えているため、今後は価格が下がる可能性もあるので、早めに売った方がよいかもしれません。
迷っている人もとりあえず今のうちに査定してみて、その価格を見てから「売るか?」「売らないか?」を考えても遅くはありません。
フェンダージャパンを買いたい人への注意点

- 少し待てば安くなる可能性あり
- 中古品は試奏してから
- 値引き交渉しよう
1.少し待てば安くなる可能性あり
今はフェンダージャパンをはじめ、ジャパンヴィンテージがバブルとも言われるほど価格高騰しているので、もう少し価格が落ち着いてから購入することをおすすめします。
ただハードオフやブックオフなど一般のリサイクル店では、逆に信じられない安値で売られていることもあるので掘り出し物に出会えるかもしれません。
コンディションが悪くないのに1万円以下で売っているフェンダージャパンがあれば、楽器の買取専門店で売ると何倍かで売れる可能性もあるので要チェックです。
2.中古品は試奏してから
最近はネットで楽器を買う人も増えていますが、中古品についてはできれば試奏してから購入することを強くおすすめします。
3.値引き交渉しよう
中古ギターやベースを購入する際は値引き交渉してみましょう。
必ず値引きされるとは限りませんが、購入の意思が伝われば少しは安くなったり、オマケ品をサービスしてもらえるは可能性は充分あります。
【まとめ】フェンダージャパンの価格高騰は当たり年だけではない

フェンダージャパンの当たり年は1982年〜1997年製のフジゲン時代。中でもJVシリアルが特に人気です。
それを調べる方法は、ギター本体の「MADE IN JAPAN」の表記とシリアルナンバーを見ればすぐにわかります。
でも今は当たり年に限らず、フェンダージャパンは人気が高く価格もかなり高騰しており、平均で定価の1.6倍、高いものなら3倍以上の値段が付いている状況です。
「当たり年かどうか?」ということよりも、ギターのコンディションや機種の希少性で価格は大きく変わるので、「自分のギターの価値を知りたい」という人は、ぜひ査定してみてください。

お宝認定される可能性は充分あります。
私のギターは偶然にも「当たり年」の1982年製でした。
ただ目立つ傷があり、ジャック部分のガリ(接触不良)も出ていてコンディションは悪い方。査定額は約12万円(元の定価は6.5万円)でした。
一方、ハズレ年と言われる1997年後半〜2007年製のものも20万円前後で取引されているものは多数あります。
「売る」にせよ、「売らない」にせよフェンダージャパンをお持ちの方は、価格高騰している今のうちに、そのギターやベースの価値を調べておくのはメリットが大きいです。
少しでも高値が付くと、そのギターに対する愛着も増して弾くモチベーションも上がります。
あと、友達や家族に自慢もでき、話のネタにもなりますし、単純に嬉しい気分になります。
なお価格を調べる場合は、複数の買取業者で査定することをおすすめします。
業者によって査定額はかなり異なるので、特に売る予定の人はできるだけ多く相見積もりを取るのが良いでしょう。
以下は私のギターを査定した業者ごとの見積もり額です。
業者/機種 | Fender Japan ST-62-65 定価65,000円 | Greco EG500 定価50,000円 |
---|---|---|
A社 | 118,400円 | 48,200円 |
B社 | 88,000円 | 55,000円 |
C社 | 69,500円 | 59,000円 |
楽器の機種と業者の組合せによっても評価は異なるため、最初に安値が付いても諦めずいくつか試してみてください。